運転免許取得の2日後に知人から高級外車の「ベンツ」を借り、同学年のロッテ・安田尚憲内野手(23)を助手席に乗せ計600キロも自主トレ地を移動。
ハプニングありの珍道中トレーニングから師匠の柳田超えを誓い、昨季逃した「柳田賞」獲得を狙う。
人目を引く、真っ白なベンツ。2ドアの左ハンドルから爽やかに降りてきたのは、まさかの清宮だった。今月4日に運転免許を取得したばかり。
その2日後から始まった大分での合同自主トレから広島まで、自ら運転してきたことを明かし、充実の西日本自主トレ旅を振り返った。
「面白かったです。でも、事故ったらしゃれにならないので安全第一で来ました」
そう涼しい顔で振り返ったが、穏やかではなかったのがロッテ・安田だ。17年の高校日本代表でチームメートとなり、仲を深めた同学年の2人。
清宮が知人に借りたというベンツの助手席に乗り、福岡空港から大分県佐伯市へ。まずは現地で絞り、16日からは柳田の故郷である広島市に移動し、この日は呉市でトレーニングを行った。
総移動距離は約600キロ。清宮の運転練習も兼ねて付き合い「めっちゃ怖かったです」と顔をこわばらせた。
ベンツのボンネットに初心者マークが貼られているが「いい車すぎて磁石がつかなかったらしい」と安田。道中で買ったセロハンテープを貼って固定した。当初は駐車にもてこずり、「ひどかったですからね最初。枠の半分くらい(はみ出して)止めていた」とも証言した。駐車券を取る際に、ブレーキを離してしまい券が取れず警備員を驚かせたこともあったという。
それでも20年12月に免許取得していた安田教官の指導もあって短期間で成長。運転技術の向上とともに、ベンツのように頑丈で屈強な体も仕上がってきた。昨オフは新庄監督からダイエット指令を受けて減量に成功。今オフは引き締まった体にウエートトレで筋肉をつけ、シーズン中より約3キロ増量して95キロに。増加した筋肉を体になじませるのがテーマで「動きは悪くない」と手応えを口にする。
昨年の自主トレでは柳田から打率3割か30本塁打達成で「柳田賞」を約束されたが、昨季はいずれも自己最多の129試合に出場して打率・219、18本塁打で届かなかった。
「今年はギータさんより本塁打を打つ。30~40本打ちたい」と力強く宣言したうさぎ年生まれの年男。大きく跳びはねる師匠超えで今年こその「柳田賞」獲得へ、2月1日のキャンプインからアクセル全開でいく。(清藤 駿太)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e047f0719c84954b3feae0f9f3c47c64be3d2e4
スポニチアネックス