【球界こぼれ話・広瀬真徳】「史上まれに見るハイレベルな戦いだけど、タイプが違う打者の比較だから。一概に優劣はつけられないよね」
旧知の球界OBが先日、頭を抱えながらこう話したのが今季のセ・リーグ最優秀新人(新人王)の行方である。
毎年、全国の新聞やテレビ局等に所属する記者の投票により各リーグ1人ずつが選出されるこの賞。例年であれば何となく結果が読めるが、今季に限っては様相が異なる。ヤクルト・村上宗隆(19)と阪神・近本光司(24)の評価が拮抗しているからだ。
村上は高卒2年目にもかかわらず、シーズン全143試合の出場で打率2割3分1厘、36本塁打、96打点を記録。1953年に中西太氏(西鉄)が記録した高卒2年目以内の本塁打日本記録に並ぶ活躍を見せた。
近本も即戦力ルーキーとして開幕戦にスタメン出場。主に1番打者としてチームをけん引しながら安打を量産した。9月19日のヤクルト戦ではシーズン154安打をマーク。58年に長嶋茂雄氏(巨人)が打ち立てたセの新人最多安打記録を61年ぶりに更新し、盗塁王も獲得した。こちらも新人王有力候補であることは疑いようがない。
ただ、成績を見ると両者は同じ打者とはいえ「本塁打+打点」「安打+盗塁」という異なる部門で好成績を残した。本来なら単純比較はできない。しかも、新人王は基準を満たした投手、野手すべての選手の中から両リーグ1人ずつしか選考できない。シーズン中のチームへの貢献度も加味される。この状況で投票により「1人だけを選ぶ」のは酷と言わざるを得ない。
加えて、前記の通り投票するのは記者である。プロ野球取材に精通する精鋭による選考ではあるものの、投票には主観的要素が絡みやすい。特に「番記者」と呼ばれる年間を通して特定チームだけを取材する記者は、日頃から選手の人間性や努力を目の当たりにしているため情が入りやすい。この結果、記者数が多い人気チームの選手が有利になることもある。これでは公明正大な投票による選出とは言い切れない。
冒頭のOBもこう言う。
「MVP(最優秀選手)やベストナインも記者投票ではあるが、これは現役の間に複数回受賞できる。でも、新人王は一度だけ。だからこそ投手と野手、または複数人が受賞できるような制度に変えてもいいと思う。タイトル獲得の有無はその後の選手生活や年俸にも大きく影響するからね」
新人王にふさわしい成績を残した選手がリーグ内に複数いる場合は連盟から特別賞が与えられる場合があるが、その価値は似て非なるもの。受賞する選手側も“準新人王”では喜び半減だろう。
突出した選手がおらず「該当者なし」という年がある一方、今年のようなシ烈な戦いになることもある新人王争い。果たして今年は周囲が納得する結果に終わるのか。いろいろな意味で注目したい。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191008-00000013-tospoweb-base
10/8(火) 11:44配信
カテゴリ:野球 > 個人タイトル
【朗報】最優秀バッテリー賞 西武の増田―森、巨人の山口―小林が選ばれる!
スポーツニッポン新聞社が制定する「2019年度プロ野球最優秀バッテリー賞」(協力・一般社団法人電池工業会、協賛・イエローハット、東日印刷)の
選考委員会が8日、都内で開かれ、パ・リーグはリーグ連覇を果たした西武の増田達至投手―森友哉捕手、セ・リーグは優勝した巨人の山口俊投手―小林誠司捕手に決定した。
増田は守護神として30セーブ、防御率1・81の好成績をマーク。森は打率・329で初の首位打者に輝いた。増田は初、森は多和田とのバッテリーで受賞した
昨年に続く2度目の受賞。
山口は15勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得。リーグ最多の188三振を奪うなど、エース・菅野が不振の中で大車輪の活躍を見せた。山口は初、小林は2年ぶり
2度目の受賞となった。
捕手にもスポットを当てる最優秀バッテリー賞は、今年度で29回目。4選手には賞金100万円が贈られる。
▽増田達至投手 プロ野球最優秀バッテリー賞に選出していただき大変光栄です。ひとりで獲れた賞ではないと思うので周りの皆さんに感謝します。
森には、頼りない自分をうまくリードしてくれてありがとうと言いたいです。
▽森友哉選手 2年連続でプロ野球最優秀バッテリー賞に選出していただき大変光栄です。連覇を決めた瞬間は増田さんがマウンドにいて、ウイニングボールは
僕が取らせていただいたので、2人でこの賞を獲ることができたことをとてもうれしく思います。そして、シーズン通して力強い直球を投げてくださった増田さんに感謝です。
▽山口俊投手 一年間、(小林)誠司とバッテリーを組んできてこの賞を受賞できたことはうれしい。チームの目標である『日本一』を奪還できるように
CS・日本シリーズと2人で力を合わせて頑張っていきます」
▽小林誠司捕手 受賞出来てとてもうれしいですし、(山口)俊さんにはとても感謝しています。CS・日本シリーズとさらに自信をつけていき、
日本一のバッテリーになれるように頑張っていきたいです。
スポニチ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191008-00000156-spnannex-base
【新人王争い】村上宗隆と近本光司のインパクト強すぎと西崎幸広氏!
現役時代は入団1年目から15勝を挙げるなど大きな活躍を見せた元日本ハムの西崎幸広氏(55)が、2019年プロ野球シーズン開幕前の『週刊ポスト』3月15日号で予想した新人王は、
セ・リーグが上茶谷大河(横浜)、パ・リーグが松本航(西武)だった。シーズン終了が見えてきたいま、村上宗隆(ヤクルト)と近本光司(阪神)のインパクトが強すぎると西崎氏は驚嘆する。
* * *
セ・リーグは、チーム事情からも横浜の上茶谷投手が優位だと思っていたんですが、ヤクルトの村上選手と阪神の近本選手のインパクトが強すぎます。
やはり先発投手だったら最低2桁は勝たないと話になりませんから。
村上・近本の争いになるでしょうが、新人王は記者投票。関東にチームが多くある以上、記者も関東に集まっています。これがどう働くか。
というのも、私はルーキー時代に15勝7敗で、15勝12敗の阿波野(秀幸・近鉄)と争ったんですが、公平性を保つためにわざわざ投票する関東の記者を減らしたという話を後で聞きました
(結果、新人王は阿波野)。今回もぜひ公平に見てほしいと思っています。
パ・リーグはチームの優勝争いに貢献した選手が有利になると思います。西武の松本航投手を推していましたが、開幕前に肺炎になって出遅れ、5月中旬からスタートは痛かったです。
開幕で出遅れるということは、もう一度キャンプをやり直すのと同じ。正味2か月の遅れは相当響いています。開幕からローテーションに入っていれば今頃2桁は勝っていたと思います。
ソフトバンクの高橋礼投手は貴重なアンダースローで、12勝は見事です。シーズン前は甲斐野投手のほうが下馬評は高く、中継ぎ、抑えで数字は出していますけど、先発で2桁勝利のほうがどうしてもインパクトは強いですよね。
※数字は9月25日終了時点
●取材・文/松永多佳倫
※週刊ポスト2019年10月11日号
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191003-00000002-pseven-spo
10/3(木) 7:00配信
【悲報】今年の沢村賞 巨人ファン「山口!」巨人以外のファン「有原!」
【決定】セ・リーグ個人タイトル確定! 巨人山口3冠、DeNAソト&広島鈴木誠也は2冠 阪神近本が盗塁王!
鈴木は首位打者&最高出塁率で初タイトル、DeNA山崎は2年連続の最多セーブ
プロ野球セ・リーグは30日、阪神-中日戦でレギュラーシーズンの全日程が終了し、個人タイトルが確定した。
打撃部門では、広島の鈴木誠也外野手とDeNAのネフタリ・ソト内野手が“2冠”。
鈴木は打率.335、出塁率.453をマークし、自身初の打撃タイトルを獲得した。OPS(出塁率+長打率)1.018もリーグトップだった。
ソトは43本塁打を放ち、2年連続の本塁打王に。加入から2シーズンで計84本塁打を放ち、チームの2位躍進に大きく貢献した。
108打点も2位のヤクルト・山田哲人内野手(98打点)に10点差をつけてリーグトップ。主要2部門でタイトルを獲得した。
中日の大島洋平外野手はリーグ最多の174安打をマーク。2012年の盗塁王(32盗塁)に続いて自身2つ目のタイトルに。
また、阪神のドラフト1位ルーキー・近本光司外野手は36盗塁を記録し、1年目でタイトル獲得。
2位の山田哲に3個差をつけ、新人では2001年の赤星以来18年ぶりに盗塁王に輝く快挙となった。近本は新人歴代3位の159安打も記録した。
また、巨人の坂本勇人内野手は無冠に終わったものの、打率.312、41本塁打、94打点、173安打と圧倒的な成績を残して巨人を優勝に導き、MVPの有力候補と見られている。
投手部門では、中日の大野雄大投手が自身初タイトルとなる最優秀防御率を獲得。この日、CS進出がかかる阪神との一戦に先発し、打者10人を完璧に抑える快投。
3回1/3を無失点、自責0で防御率2.58として、今季最終戦で広島ジョンソン(2.59)を抜いてトップに浮上した。
巨人の山口俊投手は15勝で最多勝、勝率.789で最高勝率、188奪三振で最多奪三振と“3冠”を達成。エースの菅野が本調子ではない中、先発ローテーションを牽引して巨人を5年ぶりのセ・リーグ制覇に導いた。
DeNAの山崎康晃投手は30セーブで2年連続2度目の最多セーブ。2位のドリス(19セーブ)の11セーブ差をつける独走だった。
また、中日の左腕ジョエリー・ロドリゲス投手は44ホールドポイントをマークし、来日2年目で初のタイトルとなる最優秀中継ぎに。
64試合登板で3勝4敗41ホールド、防御率1.64という圧倒的な成績を残した。
【セ・リーグ】
○打撃部門
首位打者:鈴木誠也(広島) .335
最多本塁打:ソト(DeNA) 43本
最多打点:ソト(DeNA) 108打点
最多安打:大島洋平(中日) 174安打
最多盗塁:近本光司(阪神) 36盗塁
最高出塁率:鈴木誠也(広島) .453
○投手部門
最優秀防御率:大野雄大(中日) 2.58
最多勝利:山口俊(巨人) 15勝
勝率1位:山口俊(巨人) .789
最多セーブ:山崎康晃(DeNA) 30セーブ
最優秀中継ぎ:ロドリゲス(中日) 44ホールドポイント
最多奪三振:山口俊(巨人) 188奪三振
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190930-00556019-fullcount-base
9/30(月) 21:13配信